2005年 08月 17日
静留のラフ画 |
一番初めに描いた、静留のラフ。
絵柄が安定していませんが、私の静留像の一面、面影はあるのでup。
あまりにラフなので描く時に考えていたシチュエーションもss風味で付属。
お暇ならどうぞ。
「ほな、なつき。あんまり無理したらあかんえ?」
「──。」
一緒の帰り道はここまで。
なつきは午前中だけでサボった学校にとんぼ返りをし、PCを借りに生徒会室に寄った。
帰ろうと連れ立って出てきた校舎は、茜色の夕陽に染まっていた。
ちょっと静留を見返して、ふ、と笑うとなつきはバイクを置いた林へ向かって歩きだす。
──なつきのことなら、みぃんな好きやけど。
‥‥これだけは、あかんなぁ‥‥
なつきは鞄を無造作に左肩に担ぎ、艶やかな黒髪をなびかせて歩いてゆく。
迷いなく遠ざかって行く後ろ姿は、絶対に静留を振り返ったりしない。
なつきの清しさの中で、静留が唯一苦手なこと。
去ってゆく後ろ姿のなつきは、自分の元からきっぱりと離れてゆくようで、胸が詰まる。
なつきのために浮かべていた笑顔が素に戻る。
自分のこの感情を、真直ぐななつきが受け入れられるはずもない。
それでも想いは、その内に静留を沈めて深くなる。
夕暮れの風の中、なつきの背中はもう遠い。
立ち尽くす静留の、栗色の髪だけが揺れていた。
絵柄が安定していませんが、私の静留像の一面、面影はあるのでup。
あまりにラフなので描く時に考えていたシチュエーションもss風味で付属。
お暇ならどうぞ。
「ほな、なつき。あんまり無理したらあかんえ?」
「──。」
一緒の帰り道はここまで。
なつきは午前中だけでサボった学校にとんぼ返りをし、PCを借りに生徒会室に寄った。
帰ろうと連れ立って出てきた校舎は、茜色の夕陽に染まっていた。
ちょっと静留を見返して、ふ、と笑うとなつきはバイクを置いた林へ向かって歩きだす。
──なつきのことなら、みぃんな好きやけど。
‥‥これだけは、あかんなぁ‥‥
なつきは鞄を無造作に左肩に担ぎ、艶やかな黒髪をなびかせて歩いてゆく。
迷いなく遠ざかって行く後ろ姿は、絶対に静留を振り返ったりしない。
なつきの清しさの中で、静留が唯一苦手なこと。
去ってゆく後ろ姿のなつきは、自分の元からきっぱりと離れてゆくようで、胸が詰まる。
なつきのために浮かべていた笑顔が素に戻る。
自分のこの感情を、真直ぐななつきが受け入れられるはずもない。
それでも想いは、その内に静留を沈めて深くなる。
夕暮れの風の中、なつきの背中はもう遠い。
立ち尽くす静留の、栗色の髪だけが揺れていた。
by touno_y
| 2005-08-17 16:07
| 落書き